旅立ちの日

旅立ちの日 / 藤巻亮太


2年半ぶりのソロアルバム2作め。

前作「オオカミ青年」では、なんかレミオとは違うことをしようっていう一生懸命さがすごく感じられたんだけど、なんかそれが聴いててちょっと重かった。

今回は無理に差を付けようとしてない、っていうか「レミオの曲もソロの曲も同じように俺の作品なんだよ、だから同じでもいいじゃない」みたいな思いをなんとなく感じた。(いや本当はそんなこと亮太くんは全然思ってないかもしれないけど。)


レミオの活動休止前のいくつかの作品は、個人的になんかちょっと迷走気味に感じて、このバンドに対する興味を、正直、失いかけてた。だから活動休止って聞いた時も、少しショックではあったけど、すごく悲しかったって記憶はない。


それからちょっと時が流れて、昔の作品を思い出して引っぱり出して聴いてみると、やっぱりいいなって思えて、レミオロメンってバンドの不在を改めて寂しく感じるようになった。だけどその思いは「オオカミ青年」では満たすことが出来なくて。


でも今回のアルバムは、その寂しさをかなり埋めてくれたと思う。ありのままの藤巻亮太が戻ってきたから。レミオの看板を背負ってた頃と同じ彼が。

たぶん藤巻亮太は藤巻亮太であることに腹をくくったんだと思う。奇をてらったことをしなくても彼が彼の歌を歌えば、それだけで素敵な音楽になるんだって気が付いたんだろう。


やっぱりね、この人の作る曲が好き。この人の歌声が好き。


いつかレミオロメンとしてまた音楽シーンに戻って来て欲しいって思いは消せないけど、今はただ、藤巻亮太の歌が聴ければそれでいいかな。

6~7年前、レミオファンのブログ友達さんが何人もいたんだけど、バンドの活動休止に伴い、みなさんブログから離れてしまって、今では消息不明になってる。(私もたぶんそう思われてる。)

このミニアルバムをみなさん、いま聴いてるのかな。聴いてたらどんな風に感じてるのかな。

またどこかで出会えたら、語り合ってみたい。

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