いつかの自分
いつかの自分 / anderlust
今年、デビューした中でいちばん気になっているユニット。
Vo.の越野アンナとBa.の西塚真吾の男女二人組。そして小林武史プロデュースとくれば、どうしてもマイラバとイメージがダブるんだけど、それだけじゃなく、越野アンナちゃんの声も顔もakkoにとても似ている。それもそのはずで、彼女は小林武史とakkoの長女なのだ。
デビューシングル「帰り道」のMVを見た時、ふたりの愛娘だってことは聞いていたからなるほどなあって思ったけど、それとは別にどこかで見たことがあるような気がしていた。
どこだっけ?ってずっと考えていて、最近アンナちゃんのツイッターをフォローして過去のツイートを遡ってみて、やっとわかった。
スペースシャワーTVでVJをやってた子だ。
去年、ポール・マッカートニー来日特集番組で和田唱をゲストに迎えた時の録画を見返して確認した。
髪型のせいで印象が違ってたので全然気が付かなかった。でもそういえばこの番組を見てた時も「この子、初めて見た気がしない」ってずっと思っていたのだった。今ならわかる。改めて見たら、話し声も笑い声も表情も、若い頃のお母さんにそっくりなんだもの(笑)
今回のシングルは2枚め。
アンナちゃんと小林武史の共作でクレジットされている曲だけど、かなりコバタケ色が強く出てる作品になっていると思う。
あまりマイラバに重ねて見るのは、彼女たちに本当に失礼だと思うんだけど、かなり彷彿とさせるのは事実。デビュー時からのマイラバファンとしては、それだけでかなり胸が熱くなる。この曲もマイラバの「イニシャル」あたりを思い出させるアレンジで、どこか懐かしく、親しみを感じさせてくれる。
また、このシングルのカップリングで何曲かカバーを披露しているけど、その中の「Swallowtail Butterfly ~あいのうた~」はマイラバも昔、ベストアルバムでカバーしている。比べると本当に歌い方も声も似ていて(いい意味で)思わず鳥肌が立つほどだ。
とは言え、もちろん似てる部分だけじゃない。アンナちゃん独自のセンスも感じられるし、はっきり言ってお母さんより歌もギターも上手いと思うし。(ごめんねakkoちゃん。)
曲の方はまだまだ小林武史テイストが強く出てるけど、いずれはアンナちゃん独自のカラーをもっと強く出した作品で楽しませてくれるんじゃないかと思う。
まだまだ20歳になったばかり。これからの活躍が楽しみで仕方ない。
マイラバが人気絶頂のさなか、akkoが娘ふたりを出産して、その度にしばらく活動をお休みしていた時のことを思い出す。新曲が聴きたくて、新しい情報を知りたくて(今のようにネットで簡単に情報を集められる時代ではなかったので)、ずいぶんやきもきさせられた。でもあの時、さんざん待たされたもどかしさが、こうやって娘さんたち(妹のHARUHIちゃんも)が、新しい音楽を届けてくれるという思いもかけない形で回収されていく。
不思議だけど、とても嬉しい展開だ。
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