COSMONAUT
COSMONAUT / BUMP OF CHICKEN (2010)
2010年12月15日リリースの6thアルバム。
あれから今週でちょうど10年経ってることに気が付いて驚いたので、久しぶりに記事を書きに来た。
2010年代、私が最も聴いたアルバムの1枚であることは間違いない。
買ってきてしばらくはとりあえず飽きるほど聴いた。この年の暮れの大掃除の時はずっと「分別奮闘記」を聴きながらゴミを片付けてたのを憶えている。
でも飽きるほど聴いたので本当に飽きて、正直なところその後しばらくはCDラックで眠っていた。
再び引っ張り出してきたのは2012年の春。
初めてこのバンドのライブに行けることになり、それが実質このアルバムのツアーだったため、改めて聴き込んだ。やっぱりいいよなあ、って感動したけど、本当にこのアルバムが私にとって意味を持ったのは、6月にライブでこれらの曲を生で聴いた後のこと。
それまでもBUMPの曲は聴いてたし、そこそこ好きなバンドだったけど、ライブで初めて彼らを見て、今まで彼らの何を知ったつもりでいたんだろうって、すごい衝撃を受けた。
そこそこ好き、どころじゃない。もうこんなの大好きでしかない。
出会えていたつもりでちゃんと出会えてなかった。
そんなことに気付かされた3時間は、その後の私の生き方さえも変えることになった。
この曲に、あの日(生で)出会っていなければ、今の私はなかっただろう。
宮田公園とか車屋の前の交差点とか、臼井巡りには欠かせないキーワードが出てくるし、彼ら4人が出会えたことの奇跡を振り返って感動しているような歌詞がいくつも見受けられるのがこのアルバムの特徴だと思う。当時のインタビュー記事でこの彼らの関係を「かけがえない」って表現しているのを何度も読んだ気がする。
振り返って、そしてそれから前に向かって大きく進んで行くことになった彼らの、ひとつの記念碑的な、そして深い意味を持つ作品だったのではないかと、10年経った今、改めて感じている。
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