ROMANCE

ROMANCE / 宮本浩次

ここ最近ずっと聴いているアルバム。 

私は普段、エレカシの曲は聴かない。
いい曲もあるとは思うんだけど、ミヤジのアクの強さ(よく言えば個性的)がちょっと苦手に感じて、なんとなく敬遠してきた。

職場の有線で、男性が歌う「木綿のハンカチーフ」を聴いたのは今年の秋の終わり頃だったと思う。
綺麗な高音と情感のこもった丁寧な歌い方に思わず耳を奪われた。
誰だろう?聞いたことある声なんだけど…え?ひょっとしてミヤジ?
と思って調べてみたら、やっぱりそうらしい。
この人、こんなに綺麗な声で、こんなに優しく切ない歌を歌う人だったんだ。
…目からウロコが落ちた瞬間だった。

しばらくして「あなた」のカバーも有線で流れ始めた。これも素晴らしい歌声で、すっかり魅了されてしまった。
どうやらこれらの曲を収録したカバーアルバムが出るらしい、と知った途端に、思わず予約してしまったのは言うまでもない。

CDを手に入れた日、車のプレイヤーで聴きながら帰ってきたら、どれも一緒に歌える歌ばかりで嬉しくなった。
恐るべし、昭和歌謡(笑)
あんまり楽しくて、そのまましばらく余計なドライブをしてしまったくらいだ。
選曲もナイス。
全部(あるいは少なくともワンコーラスまで)歌えるのは、私がミヤジと同い年だからかもしれない。
今でこそロックだの何だの聴いてるけど、最初に覚え
た「歌」はこういうものだったんだよなあ。確かに。

曲たちが素晴らしいのはもちろんなんだけど、これをしっかり自分のものにして歌っているミヤジは本物のシンガーだと思った。
アクが強いなんてずっと敬遠してきてごめんなさい。
あなたの歌声は本当に素敵です。
これからはちゃんと聴きます(笑)

そんな遅まきながらの出会いのきっかけになった、このアルバムに感謝したい。

0コメント

  • 1000 / 1000