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darc / syrup16g
去年のツアーの福岡公演の終盤で「また来ます」って言った途端、客席から「来年また来てー!」って声が飛んで、すごく困った顔で「へ?来年??」って思いっきり苦笑していたがっちゃんだったけど、本当にその次の年にツアーを発表してアルバム出すとは、正直、思いもしなかった(笑)
公式サイトのコメントによれば、ツアーに向けて新曲をいくつか作ろうかと思ってスタジオに入ったら「制作意欲と衝動が溢れ出し、 結果的に8曲入りのアルバムを完成させることに」なったらしい。
一発録りのバンドの音を活かし、歌も仮歌で録ったものを結局そのまま使っている(ってMUSICAのインタビューで語ってた)とのことで、生々しさと衝動性にあふれる仕上がりになっているが、その不安定さがなんだか聴く者を不穏な気持ちにさせて、それがいいところでもあり、悪いところでもあるような気がする。
インディーズのアルバムのよう、というよりは、デモテープのような。なんかこれ聴かせてもらっちゃってよかったんですか的なプライベート感というか。そういう雰囲気が漂うのだ。
「COPY」を再び、っていう思いで作ったらしいけど、個人的には「COPY」よりも「Free Throw」みたいな印象を受けている。いつか「delaydead」のようなアルバムでブラッシュアップされたバージョンが聴けるんじゃないかっていう希望もあるから、かもだけど(笑)
とはいえ、決して完成度が低いアルバムだという訳じゃない。最初こそサラッと聞き流せちゃうけど、2回、3回と繰り返し聴くうちに、案の定、妙な中毒性に絡め取られる。
次々に繰り出される歌詞の言葉遊びも、(少々やりすぎな感じは否めないけど)思わず聞いててニヤリとしてしまうフレーズが多くてさすがだなあと思わされるし。
特に「Cassis soda & Honeymoon」の一節「メメントモらず」は今作中最大のヒットじゃないだろうか。今年のわたし的流行語大賞の候補に選びたいくらいだ(笑)
「Deathparade」
この曲を好きかどうかで、このアルバムが気に入る人とそうじゃない人に分かれるような気がする。
もちろん「患者」の私は、MV公開された時点からすっかりハマってしまっていることは言うまでもない(笑)
とにかくライブ感あふれるこの作品の曲たちが、生でどんな風に響いてくるのか。
来週のライブが楽しみで仕方ない。
2コメント
2016.11.28 06:02
2016.11.24 14:31