THE KIDS

THE KIDS / Suchmos


今年、一気にメジャーになるだろうと言われているバンドの2作目のアルバム。なるだろう、っていうか、既にかなりブレイクしてる気もする。アルバムの初回盤を予約しようとしたらもう終了してて買いそびれたし、ライブのチケットも抽選に外れたし。

このアルバムも初週7万4千枚のセールスを上げたらしい。いやもう充分ドカンと来てるんじゃないか、実は。


彼らのことを知ったのはたぶん去年の今頃だったと思う。

家でBGM代わりに流してるスペシャでSTAY TUNEのMVを見た次男が「このボーカルの人、俺の高校の同じクラスの○○にそっくりだ」ってひとりでバカうけしてたのがきっかけだった。面白がって他の友達にこの動画のURLを送りまくって同意を得てはまた喜んでいたのを思い出す。(似てると言われた当の本人は「似てない」って否定したらしいけど。) ちなみにその後次男はその○○くんと同じ大学の同じ学部に進学したので、今でもときどき話題に出るのだが、いまだに彼のことを私に話す時には「サチモスくん」と言う(笑)


そんな事情で、わが家ではまず音楽とは全然関係ないところで大人気になったこのバンドだけど(笑)、去年の夏前に出したこの曲で、本当に彼らの音楽にもぐっと心を掴まれたのだった。

「MINT」

最初はやっぱりスペシャで見たんだけど、繰り返し聴いてるうちにすっかり虜になってしまった。どこがどうって説明はできないけど、なんか好きで。

間違いなく去年私がAWAでいちばん聴いた曲だと思う。

「調子はどうだい?兄弟、徘徊しないかい?」ってそのライミングだけでも、もうやられたなって感じ。


てことで、これらの曲が改めて収録されるというこのアルバムが出ると知った時から、かなり楽しみにしていた。

前のアルバム「THE BAY」もAWAで聴いてたけど、今作の方がより私の好み。歌の存在感が強くなり、キャッチ―な曲が多くなっている気がする。

ジャミロクワイの影響はよく言われてるけど、もっと古いロックやジャズの雰囲気も感じるし、いろんな音楽の面影をよぎらせながらも、一旦彼らの中で咀嚼されてSuchmosの音になって出されているところが、やっぱりすごいと思う。

ジャンルは関係ない、カッコいいと感じるものはどんどん取り入れて鳴らすだけ、そういう屈託のなさに、底知れないパワーを感じる。

本当に恐るべし「KIDS」たちだ。


流行りの四つ打ちダンスロックバンドがどれを聴いても同じように聴こえてしまうようになった私みたいなおばさんには、妙に懐かしく気怠く響く彼らの音が心地よかったりする。


ああ、この音で気怠く踊りたかった。ライブのチケット、もう取れないんだろうな。

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