Once Upon a Time

Once Upon a Time / Simple Minds (1985)


私が音楽を聴き始めた頃、音楽ソフトはレコードもしくはカセットテープで販売されていた。その後CD(とそれをダビングするMDもあったっけ)に替わり、今ではパッケージとして手に取ることのできない配信という形にまで姿を変えた。


そんな訳で、このアルバムのように発売されて30年も経つ作品の場合は、これまでにいくつかの形態で入手していることが少なくない。これもたぶん最初はLPレコードを買ったと思うんだけど、何故かカセットテープ(←ソフトとして売っているもの、レコードからダビングしたものではなく。)も持っていたし、CD化された時にもたぶん一度は買ったはずなんだけど、いつのまにかどこかに失くしてしまって、最近は定額ストリーミングサービスで聴いたりしていた。

でも結局、形として欲しくなって、先日改めて買ったのが上のCD。2002年のデジタルリマスター盤らしい。


ここまでしつこく何度も買い直してるアルバムって、他にはU2の「The Joshua Tree」くらいしか思い浮かばない。どんだけこの作品が好きなのか私(笑)


でも実は、Simple Mindsっていうバンドがそれほど好きだった訳でもない。U2やThe Policeみたいにアルバム全部は持ってやしないし、メンバーもフロントマンのジム・カー以外はよく知らない。このバンドを知ったのはこのアルバムが出るちょっと前、映画「プリティ・イン・ピンク」「ブレックファスト・クラブ」(←なんで間違えたかな。モリー・リングウォルドしか合ってないじゃないか)の主題歌として全米で大ヒットした「Don't You (Forget About Me)」を聴いてからだったと思う。映画も大好きだったし、この曲もとても気に入ったので、新しく出るアルバムをとても楽しみにして、で、この作品を聴いてみて、単純に惚れ込んじゃった…くらいの話だった気がする(笑)


中でもビルボードのチャートで3位にまで入ったこの曲が、特に好きだった。

「Alive and Kicking」 今見ると、衣装といいジムのヘアスタイルといい、謎のロケーションといい、コーラスの女性のファッションといい、なかなか80年代っぽさにあふれた不思議なPVなんだけど(笑)、曲自体は30年経ってもまったく色褪せていないと思う。80年代の名曲を5曲選ぶなら、迷うことなくそのひとつにこれを入れるだろう。


この曲が特に好きなのは確かだけど、それ以外の曲もみんないいから、このアルバムは繰り返し聴きたくなるんだと思う。リリースから30年経った今聴いても、8曲すべてが見事に粒揃いだなって感じるし、飛ばしたくなる曲なんてやっぱりひとつもない。どこがどう好きってうまく説明は出来ないけれど、とにかく30年の間、ずっと私のそばにいてくれた音楽だってことは間違いない。そしてたぶん、これからも変わらないままで、私を支えてくれるんだろう。この先30年くらいは余裕で。

…つまり、一生の付き合いってことになりそうだ(笑)

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