話がしたいよ
話がしたいよ / BUMP OF CHICKEN
この数年、次々に新しい曲を発表してるイメージがある彼らだけど、CDという形でのリリースは3年半ぶりになるらしい。考えてみればこのサイトの一番最初の記事がその3年半前のシングルだった。うん、そりゃ確かに久しぶりだわって思わず納得。
今回は「話がしたいよ」「シリウス」「Spica」の3曲のトリプルAサイド(って言い方もよくわからないよね、ジャケットが三角柱なわけでもあるまいし)…ってことで、どれも主役級のキャッチーな曲だってことは間違いない。
それぞれが映画主題歌とアニメのOP・ED曲になってるけど、今回のこのタイアップ作品に全く関心がない私には、これらの映画やアニメの世界観とのリンクについてはよくわからない。ただ今回もこの3曲は主題歌である以前に、まぎれもないBUMP OF CHICKENの楽曲としてしっかり独り立ちしている。だから純粋に曲だけを楽しませてもらった感想になるけど、ちょこっとだけ書いておこうと思う。
一番好きなタイプの曲「シリウス」はアニメのティザー映像で聴いてすぐ惹かれた。カルマ、メーデー、Hello,world!系の、正統な後継者って感じ。もうイントロから「BUMP王道」な音に痺れる。そんでもってひとつも無駄な音がない。4分20秒あまりがあっという間に感じられるのはそのせいかもしれない。
繰り返し聴いていて、ふと思ったんだけど「ここまぁでぇ生きのぅびた」「そのこぅえでー」ってこの発音の仕方がね。こういうところが好きなんだよなあって改めて気が付いたのだった(笑)
「Spica」はツアー“PATHFINDER”の(延期により本当の最終公演になった)福岡で、急遽藤原アコギ弾き語りver.で聴かせてくれた時の印象が強かったため、アニメのエンディングでチェックしてみたらアレンジの「コレジャナイ感」がすごすぎてちょっと受け入れられず、正直なところフルで聴くのが怖かった1曲。でも最後まで全部聴いてみたら、これはこれでいいじゃん、って気がしてきた。不思議。でもあの日のアコースティック版を返してほしいと心のどこかでこっそり思っていたりもする。(すみません。)
そして順番でいうと一番最後に聴いた「話がしたいよ」は、タイアップの内容も、映画の映像で最初に聴いた時も、本当にまったくピンとこなかったんだけど、配信リリースされてMVが解禁されて、じっくり聴いてみたら歌詞がものすごくツボだったという。(この辺については別のところで書いているのでそちらを読んで頂きたいです。) この3曲の中ではこの歌詞が一番心に絡みついてくるように感じているのはきっと私だけじゃないと思う。
MVもこの3曲の中ではこれが一番ツボだったな。
…そして久々のCDと言えば、当然ケースを解体するアレ。今回DVD付きの初回盤と、CDのみの通常盤の2形態でのリリースだった訳だけど、今までのパターンから言って絶対隠しの内容も違うはずだと思って最初から両方買ったけど、それで正解だった(笑)
結論から言うとどっちのCDも映像も曲は同じ。だけど通常盤と初回盤は微妙に(というか見方によっては大きく)違う。通常盤の方がBUMPの隠しの真骨頂って感じかな。
今海外にいてCDを手にすることができない次男に、この曲を説明しようとして「青い山脈」みたいな曲だよって言ったんだけど、悲しいかな全然通じなかった。(そりゃそうだ。)
まだこんなジャンルの引き出しが残っていたとは。そしてあのちょっと物憂げな表情でアコーディオンを弾く藤原の写真のオチがこんなところにあったとは。
いろんな意味でじわじわ来るのだった。
どんなにデジタルリリースが主流の時代になっても、やっぱり彼らのシングルはCDで出してほしい。
たまにでいいから。
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