Outlandos d'Amour

Outlandos d'Amour / The Police (1978)


ポリスの記念すべきデビューアルバム。私が彼らの音楽を聴くようになったのは、彼らが活動を休止してしまう直前で、だから最初に手にした「Synchronicity」だけはリアルタイムなんだけど、他の作品はあとから遡って聴いていくことになった。

最初にこのデビュー作を聴いた時は音もシンプルだし「若いなあ」って勝手に思っていたのだが、今考えてみたら「Synchronicity」のわずか5年前の作品だった訳で、もっとよく考えてみたらアンディはこの時もう35歳だったんだから、全然若いとは言えないよね(笑)


確かに音の数は少ないけど、それは彼らが未熟だったからではなく、既に無駄な音を削ぎ落とす術を身に着けていたからなんじゃないかって、今になって感じる。洗練された、本当に必要な音しか鳴ってないって印象。

そのせいか、彼らの作品の中でも、いまだにこれはよく聴いてしまう1枚だ。飽きが来ないからだと思う。どっちかって言えばパンクに分類されるのかも知れないけど、当時私が耳にした他のパンクとは全然違う種類の音楽。レゲエとかジャズみたいな要素も含まれる音に、スティングのハイトーンボイスが乗ると、それはもうポリスの音としか言いようがない。このデビュー作で、もうそれがしっかり形作られていたんだなあって改めて感じる。

「Roxanne」 不朽の名曲っていうのはこういうのを言うんだろうなあ。

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