jupiter

jupiter / BUMP OF CHICKEN (2002)


彼らがメジャーデビューして出した3枚のシングル「ダイヤモンド」「天体観測」「ハルジオン」を含む3rdアルバム。なのでメジャーではこれが最初のアルバムになる。


どの曲についても言いたいことはたくさんありすぎて、ひと言で「こんなアルバムです」とはまとめられないけど、世間一般的にはあまりにも有名なこの曲が収録されてるアルバムっていえば、わかりやすいのかなと思う。

最初にこれを見た時には、そこら辺の不良っぽいお兄ちゃんたちって印象しかなかったよね。(ごめんなさい。)

MVは「ハルジオン」の方が神懸かってると思うんだけど、公式にないので貼れなくて残念。


インディーズで出した前の2作のアルバムでは、強がってウソついて大言壮語を吐いたり(笑)、物語の形を借りていろんな思いを表現してたところもあったけど、このアルバムではかなり、心の内面や弱さをありのままに吐き出してるような印象がある。「Title of mine」とか「ベル」とかに垣間見えるそういう部分。

大ヒット曲を含むアルバムとは思えないような繊細さ(いや、むしろ大ヒット曲を抱えてしまったからこそ、急激に変わっていった周りの環境に抗おうとする故なのかもしれないけど)を感じさせるそういう部分にこそ、この作品の魅力があると個人的には思っている。


ちなみに私がこのアルバムで最も好きな歌詞のひとつは、「ベンチとコーヒー」の(集まってきた鳩に)「あいにくエサは持ってないよ / 君らの役には立たないよ」っていうところ。ここ、すごく彼らしさが表れてる気がする。鳩に囲まれて申し訳なさそうにぼそぼそ謝ってる様子が目に浮かぶもの。(笑)


収録されてる曲の中では、特に「メロディーフラッグ」が好き。語ると長くなりそうだから割愛するけど、私にとっては特に大切な曲のひとつ。何度この曲に、手を掴んで引っ張ってもらったことか。


アルバムとしての収まりでいえば、なんとなく最後に「ダイヤモンド」を持ってきた方がいいような気もするんだけど、あえて「ダンデライオン」のカラッとした曲調で終わるところが、なんか彼ららしいなって気がする。ダイヤモンドで本編終わって、アンコールでダンデライオンみたいな、ライブで聴いてるような感じが、なんかいい。


ただひとつだけ困ったことを挙げると、このCD、盤面のプリントが極端に少なくて、裏なんだか表なんだかよくわからない。(あえてそういうデザインにしたらしいけど。)

車のCDプレーヤーに裏返しに入れて再生できなかったことが何度かあるのは、きっと私だけじゃない、はず。(笑)

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