LIFE PROBE
LIFE PROBE / LAMP IN TERREN
LAMP IN TERRENの新作。メジャー2作め、通算3作め、そして初のフルアルバム。タイトルは「人生の探査機」を意味しているらしい。
前作「silver lining」でできていった心の星から、聴く人の心に、まだ見ぬ世界へと、飛び出すロケットっていう意味が込められているみたい。(松本大くんのブログから。)
過去と未来の狭間に立つ自分を見つめ、心の中の大切な何かを探し続ける。そんな大くんらしい歌詞が、今作ではより深みを増していると思う。
新しいバンドと出会う時は、だいたい音が気に入って聴き始める。いくつもそんな出会いがある中で、繰り返し聴いているうちに、いつのまにか歌詞がしっかり心に入って来ていて、何かの折にその言葉にハッとさせられたり救われたり、背中を押されたりするような、そういう歌を届けてくれるようなバンドがたまにいる。そしてどうやらそういうバンドに、私はとても惹かれる傾向があるらしい。
テレンの音楽と大くんの歌も、きっとじわじわと心の中で育って行って、いつか私を支えてくれるんだろうな。今回は前作にも増してそう強く思わせてくれる素敵な作品だった。
なんていうか、彼らの音楽からは「今流行りの若手バンド」な感じとはちょっと違う印象を受けている。
たぶん10年後に聴いても(もしかしたら20年後でも)、古さを感じさせないまま、今と同じ響きで鼓膜に触れてくるんじゃないかな。
このバンドとは長い付き合いになりそう。なんとなくそんな気がする。
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