懐かしい月は新しい月

懐かしい月は新しい月 / サカナクション


今までリリースされた10枚のシングルに収録されていたカップリング曲やリミックスver.の楽曲をまとめた、サカナクション7作目のアルバム。

主にカップリングと未発表音源をまとめた「月の波形」と、リミックス集の「月の変容」の2枚で構成されている。


今回購入したこの初回限定盤にはもう1枚、映像ディスクの「月の景色」も付いてるんだけど、ここではCD2枚のことだけ書いておこうと思う。

…とはいえ、これだけは貼っておきたい。

「years」

『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』のシングルのカップリングとしてこの曲に出会って4年。今になってこんな美しい映像が付いた形で、新たな提案をされるとは思ってもいなかった。今までも彼らの曲の中でもっとも好きな作品のひとつだったけど、これでもう確実に一位の座に着いた。(…あ、でも「白波トップウォーター」もやっぱり捨てがたいな。並んで一位ってことにしとこう。)


話が逸れたけど、上のリンクの記事にも書いたように、私がサカナクションに惚れ込んだのは、5枚目のシングルのカップリングのこの曲を聴いてからだった。なのでこれ以降のシングルもすべて、表題曲以外のカップリングやリミックス曲も楽しみにしてきたし、買えばその都度スマホやPCに取り込んで聴いてたりもしたんだけど、今回こうやってアルバムにまとめてもらって聴きやすくなったことが一番ありがたい。

「月の波形」に収録された1~4枚目のシングルのカップリング曲の中には今回初めて聴けた曲もあって、それも嬉しかった。


サカナクションのライブに行くと、いつもおなじみの曲のどれかが新しいリミックスで披露されて、それが最高にカッコいいんだけど、「月の変容」にまとめられたリミックスたちを聴いてると、あのライブの楽しさが無条件に甦ってくる。

秋のツアー、珍しくホールでのライブだし、今回は欠席しようかと思ってたんだけど、これを聴いてたら、もう彼らの曲で踊りたくて仕方なくなって、思わずチケットを取ってしまった(笑)


一度CDで出した音源も、その後またどんどん進化していって、新しい顔で見せてくれる。それがこのバンドの、彼らならではの、大きな魅力ではないだろうか。


このアルバムを踏まえて、どんな進化形を見せてくれるのか。

彼らの「今」をしっかり目撃してこれたらいいなと思っている。

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