ゼロ

ゼロ / BUMP OF CHICKEN (2011)


BUMPのシングルを1枚ずつ遡って取り上げていこう、と思いつつ、前回からずいぶん時間が経ってしまいました。今日は彼らの21枚目のシングル「ゼロ」について。


写真は通常盤の方だけど、最初に買ったのは期間限定盤の方だったと思う。FF零式の映像のDVDがおまけで付いてたので、FF好きの息子のために、そっちを選んだのだった。

なぜ後からこの通常盤も買ったのかは、まあ毎度のことながら収録曲にクレジットされてない部分で、限定盤と違うものが収録されているって知ったから。そういえば「カルマ / supernova」もそうだったよね。まあそれについては後で触れますが(笑)


「ゼロ」という曲。たぶんCDを買って初めてちゃんと聴いたのだったと思うけど、なんかとにかく今までのBUMPとは違う、大きな変化を感じた記憶がある。

曲のスケール感もだけど、何より藤くんの歌声に、迫力というか深みというか、それまでに聴いたことのない何かがはっきりと表れていて、それに驚いた。この後に続く「グッドラック」とカップリングの「ディアマン」でそれはさらに顕著になっていき、そして今に至るのだけど、シンガーとしての藤原基央の大きな進化が始まったのは、間違いなくこのシングルからだった。

彼の中でどういう変化があったのかはわからない。でもこのシングルをリリースしたのちに始まった「GOOD GLIDER TOUR」そして「GOLD GLIDER TOUR」を経て、さらに彼の歌は人の心を揺さぶる大きな力を増していったと思う。同じステージに立っていて、歌声に感動して何度も泣いたって、インタビューでチャマも語ってたっけ。


そして個人的には、このバンドがアー写などのビジュアル面でキメまくってくるようになったのもここからだったんじゃないかと思っている。(→ナタリーより拝借)

リリース前、このアー写の大きなポスターがショップの店頭に貼ってあって、「うわああ、カッコいい!」と思わず見惚れてしまったことをはっきり憶えてるくらいだ(笑)

とにかく、バンドとして、大きな一歩を踏み出した曲なのではなかったろうか。


カップリングの「Smile」。バンドアレンジになって新たに生まれ変わった形で収録されている。シングルのアコースティックバージョンとこのバンドバージョン、どちらが本来の形っていうことでもなくどちらも「Smile」であって区別するつもりはない、って言うようなことを当時どこかのインタビューで藤くんが答えていたのを読んだ記憶がある。

しかしこの後ライブで大きな役割を担っていくようになり、アルバム「RAY」にも収録されたこのバンドアレンジバージョンが、今となっては馴染み深い。


そして「ゼロ」「Smile」というずっしりとした2曲と同じ盤面に収録されているのが「新鮮・お野菜王国の伝説のテーマ」(限定盤)と「恋の陰陽師」(通常盤)という、どっちもとんでもない名作の隠し曲だってことに、またクラクラする。この極端な振り幅がいかにもBUMPらしくて最高。

特に「お野菜王国」以降、あの二人のまたの名が「かいわれ」になった事を思うと、この曲の持つ意味はとても大きいと思う(笑)

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