THE GOLDEN AGE OF WIRELESS
THE GOLDEN AGE OF WIRELESS / THOMAS DOLBY (1982)
トーマス・ドルビーについて語ろうとしたら、多分さらっと手短にはまとめられない。どこから話せばいいのかな。
彼の名前を知ったのは、かの「She Blinded Me With Science(彼女はサイエンス)」が1983年にアメリカでビルボードのシングルチャートに入った時だった。確か最高5位くらいまで行ったと思う。かなりエキセントリックなPVだったけど、見れば見るほど気に入ってしまい、他の曲も聴いてみたくなって買ったのがこのアルバムだった。ただし「サイエンス」がヒットする前に出た作品なので、最初に買ったLPレコード盤には「サイエンス」は(「One Of Our Submarines」も)収録されてなかったと思う。でもあっという間に惹き込まれて、それこそ(いつもこの表現ばかりですみませんが)LPレコードが擦り切れるほど聴いた。当時「シンセ・ポップ」とか「エレクトロポップ」って呼ばれてたジャンル(Depeche Mode、Yazoo、Howard Jones、Eurythmics、The Human Leagueとかまあそのへん)を好んで聴くようになったきっかけになった1枚だったと思う。
世間的にはたぶん「サイエンス」の一発屋として記憶されてるのかも知れないけど、私にとって、あれはほんの始まりに過ぎなかった。あの曲のおかげでこのアルバムに出会えて、聴く音楽の幅が広がったのだから。振り返れば重要なマイルストーンとして、永遠にそこにある作品。
「Airwaves」
当時流行ったガチャガチャした「シンセポップ」とは違う空気感を感じた曲。このアルバムにこの曲がなかったら、こんなに彼の音楽に惹かれることはなかったかも知れない。
写真に載せたCDはサイエンスとサブマリンを入れて再編集したバージョンだけど、他の曲の順番も入れ替わってしまってて、なんか違和感を感じてた。
でも調べたら6年前にリマスターでオリジナルの曲順に変えたものが出てたらしい。知らなかったなあ。これは買うしかないでしょ、と思わずアマゾンのカートに入れてしまった。実際に注文するかどうかはちょっと考えるけど…レジに進んでしまう日も近そうだ(笑)
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