ether
ether / レミオロメン (2005)
レミオロメンのメジャー2作めで、たぶん現時点で彼らの最高傑作。
亮太くんの書く曲はすごく四季がはっきりしてるんだけど、それを象徴するような「春夏秋冬」で始まるこの作品には、このバンドの魅力のすべてが集約されていると思う。
1作めの「朝顔」よりずっと垢抜けて、カッコよくなった音。小林武史のプロデュースもまだほどほどで、彼ららしいタイトなギターロックが充分堪能できる。
構成における緩急のつけ具合が絶妙なのも、このアルバムを名盤たらしめる大きな要因になってるんじゃないだろうか。「モラトリアム」「春景色」っていうライブだったらジャンプしすぎて疲れるような2曲が続くかと思えば、ところどころに「深呼吸」「3月9日」みたいな曲が入ってホッとさせてくれる。最後が「海のバラッド」で静かに終わるのも、最高の余韻を残す。
…中でもやっぱりこれが代表的かな。
でもこのアルバムの中では、なんかちょっぴりこの曲だけ異質に感じちゃうのは私だけなんだろうか。有名すぎてこれだけひとり歩きしてる感が強いからなのか。
一番好きな曲は「南風」、あ、でも「春夏秋冬」もいいな、「五月雨」も捨てがたい…
って考え始めると、結局どの曲もみんな好きなんだって気が付く(笑)
ここまで粒揃いな曲が並ぶアルバムって、ちょっと珍しいんじゃないかって、聴くたびにいつも感心させられてしまうのだった。
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